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冷凍ラーメン自販機フランチャイズの解説!オーナー利益率は?

丸尾 聖

はじめまして。
飲食店経営を16年やっており、現在はフレンチラーメンという新ジャンルのフランチャイズ本部を運営している丸尾です。

最近街中でよく見かけるようになった冷凍ラーメン自販機ですが、店舗のように人件費もかからないし24時間365日稼働可能で、置いておくだけで良いなんてとても魅力的に感じますよね。

一体初期費用はどのくらいで、利益率はどのくらいなのか、飲食店外部顧問やフランチャイズの仕組みを作る側として、学んだ点や気付いたことをもとに解説していきます。

目次

冷凍ラーメン自販機はオーナー開業におすすめ?

最近、駅構内やオフィスビル、商業施設、パーキングエリアなどにラーメンの冷凍自販機が置かれているのを目にする機会が増えたかと思います。

そもそも冷凍自販機とは何かというと、2021年以降急激に増加した、ラーメンや餃子、お弁当、スイーツなどを冷凍して販売している自販機のことです。

その中でもラーメンに焦点をあててお話をしていきたいと思います。

冷凍ラーメンは、忙しくて店には行けないけど、手軽に家で本格的なラーメンを食べたい!という方や、お店で食べると並んでいて人目が気になって味わえない!という方、仕事が終わるのが遅く、ラーメン屋が閉まってしまっているがラーメンを食べたい!という方など、手軽に本格的なラーメンを食べれることからニーズが高まっています。

新型コロナウイルス以降に急増したため、今後も伸びていく事業なのか不安になる方も多いかと思いますが、日本能率協会総合研究所マーケティング・データ・バンクによると、食品を販売する冷凍自販機の市場規模は、2021年の3200台から2027年には7800台と倍以上に拡大する見通しであることから、これからも伸びていくビジネスだと予想されます。

では冷凍ラーメン自販機は開業するのにおすすめなのかどうかというと…低コストであまり時間をかけずにビジネスを始めたい方にはおすすめです!

理由としては、下記5つあります。

①低コストで開業できる

ラーメン屋を店舗で開業する時のように、店舗家賃や内装設備などの初期費用、人件費が不必要なため、店舗運営する際に比べて低コストで開業が可能です。

ラーメン屋を開業する際には1,000〜1,500万程度かかるのに対し、ラーメン自販機は300万円程度と約1/3の初期費用で開業可能です。

②ランニングコストが低い

冷凍ラーメン自販機の運営に必要なコストは下記のとおりです。

自販機を購入するのかリースにするのかによっても変わりますが、ラーメン屋店舗でのランニングコストが200万〜400万円だとすると、かなり低コストとなっています。

食材費600円~700円/1杯
電気代1万円~2万円/月
24時間稼働しているので電気代がかかります。
システム利用料/広告宣伝費2万円~3万円/月
冷凍自販機代購入:約200万
リース:3万円~5万/月

③24時間365日稼働可能

通常のラーメン屋店舗だと、ラーメンを作って提供するのに、人が必要不可欠なため24時間営業するのには人件費もかかり実現が難しいです。

しかし冷凍ラーメン自販機は、冷凍自販機を設置するだけなので、人がいらず24時間365日稼働することが出来ます。

④比較的競合店が少ない

帝国データバンクによると、2023年3月末時点のラーメン屋の店舗数は約9万4,000店舗と推計されており、激戦なビジネスであることが伺えます。

しかし、冷凍ラーメン自販機は、新型コロナウイルスが蔓延し、人々の生活スタイルが変化してきた2021年以降から流行りだしたビジネスです。

丸尾 聖

そのため、参入している会社も約50社〜100社とまだ少なく、これから伸びしろがある業界であり比較的新規参入しやすいかと思います。

⑤店舗を持っている場合、新たな顧客の獲得に繋がる

冷凍ラーメン自販機で、ラーメンを購入した結果、興味を持ってもらったり気に入ってもらえたりすると、お店にも誘導できるため、店舗自体の売上も上がる可能性があります。

普段お店に訪れない潜在顧客にアプローチできるチャンスでもあります。

冷凍ラーメン自販機フランチャイズの利益率と初期費用

では、実際の冷凍ラーメン自販機を設置するにはいくらかかるのか、利益率がどのくらいなのか、開業や運営にはどんなスペースが必要なのかについて解説していきます。

初期費用と設置費用の概要

代表的な3社を例に初期費用と設置費用を比較してみました。
大体合計200万〜300万円と低価格で開業が可能となっております。

実はこの冷凍ラーメン自販機は小規模事業者持続化補助金を活用することが可能です。
小規模事業者持続化補助金とは、新たな販路拡大にかかる機械装置費や広報費を補助してくれるものです。

従業員数の縛りや、条件によって補助額が変わりますが、補助金活用することによって、初期費用を抑えて導入することができるのでおすすめです。

初期費用は抑えることができますが、補助金は基本的に先にお金を払って、後からお金が返ってくるものなので、先に手出しでお金を払う必要があります。

また採択された後も、交付申請や実績報告などの手続きが必要なため、補助金が出たタイミングとスケジュール感が合うかどうかは検討する必要があります。

丸尾 聖

弊社では、補助金の相談等も受け付けているので、興味があればお声がけください。

利益率を解説

ラーメン屋の店舗ビジネスが1,000〜1,500万円で開業できるのに比べてかなり低コストで開業可能なことがわかったかと思います。では実際に儲かるのか、利益率はどのくらいなのかについて解説していきます。

利益率は平均20%前後となっております。
既に土地があるのであれば、家賃はかからず、リースするのであれば、下記にリース料金がプラスされるイメージです。

事例2のように毎月150万円継続して売ることができれば、初期費用が300万だとして、9ヶ月前後で投資金額が回収可能なため、かなり回収が早いビジネスと言えます。

開業と運営に必要なスペース

冷凍ラーメン自販機の大きさは幅110cm×奥行き100㎝とスペースを取らないため、駐車場や駐輪場、オフィスビルや店舗前などの余った空間で開業・運営が可能です。

丸尾 聖

使っていないスペースがあって有効活用したい…と考えている方にぴったりの活用方法です。

自販機設置のポイント

低コストで開業可能で、利益も出るならぜひ設置したいと考える方もいるかと思います。
では冷凍ラーメン自販機を設置する際のポイントについて解説していきます。

電気代と人件費に関する考察

冷凍ラーメン自販機は、24時間稼働しているため電気代は月1〜2万円かかってきます。

人件費については基本かかりませんが、商品の補充や清掃などを外部に委託する場合は5〜10万円程度はかかってくるかと思います。

需要がありそうなエリア

冷凍ラーメン自販機は余ったスペースを有効活用して儲けることが可能ですが、では余ったスペースならどこに置いても売上が上がって儲かるのか…というとそういうわけでは有りません。

置いたところで人目につかなければ、誰にも気付いて貰えず購入してもらうことは不可能です。

また、冷凍ラーメン自販機の客層は20代〜50代と幅広い年齢層となっています。
その中でも、女性が4割と高い確立を占めています。

理由としては、二郎系や普通のラーメン店では1人で入るのに勇気が必要だったり、食べたらすぐ出なければいけないような空気が苦手で、ラーメンは好きなのになかなかお店に行けないといった方に利用されていることが多いからです。

また、小さい子どもがいる家族連れの場合、カウンター席では食べることが難しいこともあり、家族連れにも利用されています。

では需要がありそうなエリアはどこになるのかというと、人通りが多いエリアや、24時間営業している店舗や駐車場があるエリア、ラーメン屋の密度が高いエリアなどになります。

丸尾 聖

冷凍ラーメン自販機は24時間稼働が可能なので、夜中にふと目に入って食べたくなる場所、ラーメン屋の需要が高い場所ではより売れやすいです。

また設置する場所としては、人目に付きやすい駅前、繁華街、オフィス街や、高速道路のサービスエリア、住宅街などがあげられます。

冷凍ラーメン自販機設置の活用法

冷凍ラーメン自販機フランチャイズは下記のような方が活用するのがおすすめです。

  • 店舗前や駐車場、駐輪場など土地が余っているが、スペースが狭く持て余しており有効活用したい
  • 低コストで新事業を立ち上げたい方や副業をしたいサラリーマン等
  • ラーメン屋の店舗運営をしているが、開店している時間以外にも売上をあげたい、店舗以外でも売上をたてたい方

冷凍ラーメン自販機のフランチャイズの解説とオーナー利益率まとめ

「冷凍ラーメン自販機フランチャイズの解説!オーナー利益率は?」について解説いたしましたが、いかがでしたでしょうか?

冷凍ラーメン自販機は、営業時間に囚われず、空いたスペースを活用して認知度と売上拡大をしたい人におすすめです。ランニングコストも低価格なため、新たに始めやすい事業といえます。

ここまで解説してきましたが、実は僕のラーメン屋では冷凍ラーメン自販機を導入していません。
何度もお話はいただいているのですが、これには理由があって、冷凍ラーメンは手軽に店舗で食べられるような本格的なラーメンの味を楽しみたい層に人気があります。

僕のラーメン屋はフレンチラーメンなので、盛り付けやお皿、その場の雰囲気も込みで楽しんでいただけており、店舗に来ていただいた方が満足度が高くなるからです。

冷凍ラーメン自販機ではないのですが、14種類あるブランドの中の、「鯛×担々麺 鯛々麺」だけはおうちで楽しんでいただけるようEC展開しておりますので、興味はあるけど遠方で食べに来れない方などはぜひ購入してみてください!笑

僕自身が日本のフランチャイズを多く見てきたなかで疑問点や腑に落ちない仕組みなどを多く感じ、自社では徹底的にブラッシュアップすることに徹してきました。

仕組み構築に7年もかかりましたが、今までにない全く新しい形態の弊社のフランチャイズがおかげで完成しました。もし興味がありましたら、下記からお気軽にお問い合わせ下さい。

丸尾 聖

一緒にワクワクするビジネスを築いていきたいですね!

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