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ラーメンフランチャイズの費用相場と必要な資金の調達方法

丸尾 聖

はじめまして。飲食店経営を16年やっており、現在はフレンチラーメンという新ジャンルのフランチャイズ本部を運営している丸尾です。


いざラーメン屋を開業したい!といってもどれくらい資金を用意し、費用はどのくらい見ておくべきなのかはいまいちわからないもの。

今回は、飲食店外部顧問やフランチャイズの仕組みを作る側として、学んだ点や気付いたことをもとに、 ラーメンフランチャイズで開業する際に必要な費用と資金の考え方、フランチャイズ本部の選び方などの裏事情を解説します。

目次

フランチャイズラーメン屋を開く際の資金相場と調達方法

開業時の資金相場

フランチャイズでラーメン屋を開業するにあたっては、一般的には1,000万円~2,000万円程度の資金が必要です。

すぐに黒字化するとは限らないので、最低でも6ヶ月は赤字の可能性があると考えて、6か月分のランニングコストは確保して、開業した方がお勧めです。

資金調達は金融機関を活用

丸尾 聖

また、これらの費用を自己資金で賄える場合でも、金融機関からの融資を使って長期的な経営プランを建て事業拡大していくことをお勧めします。

なぜなら、日本は創業時は金利が2.3%と低く、会社を少しずつ成長させていくことと、返済を滞らせないことなど基本的なことを守っていれば2年後にまた追加で融資を受けることが可能です。
借金ととらえて嫌がる経営者は多いですが、ここで言っているのはあくまで、国や銀行といった金融機関を使ってうまく経営をするということです。

例えば海外では平均金利が10%を超えるところはざらにあり、今年フィリピンで融資を受けようと検討したところ金利が16%でした。このことから日本の金利2.3%がいかに安いかということがわかります。

事業で大切なことは、お金を回しながら少しずつ増やすことです。
借りたお金1,000万で開業し、150万の年間利益を出した場合、返済利息の20万(2%想定)を引くと、自分でお金を出さずに130万の利益を上げたことになります。
また2年後に新たに開業する際に、更に追加で融資を受けて、自己資金を使わずにお金を生み出すことができます。

飲食店は他の業種に比べて、実態の店舗があることと、売上の入金スピードが早いことから比較的融資も受けやすくなっています。


どうやって借りるかどこから借りるかなど、一見ハードルが高く見えますが、フランチャイズに加盟していると本部がアドバイスしてくれる場合もあるので加盟する前に確認してみた方が良いでしょう。

丸尾 聖

もちろん私たちの加盟店さんにもアドバイスを行っています!

ラーメン店フランチャイズ開業時の平均初期費用費用と資金

丸尾 聖

開業にあたっては2種類の必要資金があると考えます。

用意すべき開業資金

開業資金は平均1,000万円~1,500万円程度とされています。

例えばですが、フランチャイズ加盟金200万、研修費30万、物件取得費150万、内装工事費600万、店舗設備費220万の合計1,200万くらいかかる見込みです。

運営資金

開業した当初は毎月の売上が安定しにくいので万が一に備えて、6か月分のランニングコストを確保しておくのがお勧めです。

なぜ6か月分なのかというと、もし赤字があったときに最低でも3ヶ月は立て直しに時間がかかるので、多めに見込んで6ヶ月分をお勧めしています。

ラーメン店のランニングコストは売上にもよりますが、一般的に家賃が売上高の10%と人件費25%が、食材費が売上高の約35-40%、水道光熱費が売上高の約5-8%、その他の費用売上高の約5%は確保しておく方がお勧めです。

丸尾 聖

実際に僕は1件目のラーメン店は、1,000万円準備してから、開業しました。

ラーメンフランチャイズの費用について
1件目鯛担麺専門店抱きしめ鯛

フランチャイズで開業する際は、既存ブランドの看板や知名度や認知度、経営のノウハウがあるため、ゼロから立ち上げる際に比べて、開業まで時間が大幅に短縮できることと、内装工事業者やデザイン費、備品や機材関係なども本部からの紹介でコストを下げれる場合もあります。
ちなみにフランチャイズによっては指定業者が決まっており、その費用が上乗せされている場合もよくあり、その場合はむしろ高くなってしまいますが…笑

丸尾 聖

この裏側も知っておくことで、判断基準の一つとして持っておくと良いです。

また、開業してすぐに黒字化するとは限らず赤字になってしまうこともあります。

甘く見て、運営資金を確保せずに開業してしまうと、資金繰りばかりに気を取られて、接客や集客のためのSNSや販促活動に集中できず、結果更に売上が伸び悩み、苦しい思いをすることになります。
スタッフやお店を守っていく必要があるので、資金準備を念入りに行うことが大切です。

長期的で、理想の経営は日々、ファンのお客様を増やしていくことです。
そのことによってそのエリアでのプラスの認知が高まり、結果お店のブランド力が上がっていき安定した経営に繋がっていきます。

ラーメン屋のfc加盟金の相場

加盟金は業態やフランチャイズ本部により大きく異なりますが、一般的には100-300万程度です。

加盟金とはフランチャイズに加盟するためにフランチャイズ本部に支払うお金のことです。

加盟金といってもざっくりすぎて具体的に何に対しての対価なのかと疑問を持つ部分でもあると思いますが、加盟金はフランチャイズ本部が長年培ってきたノウハウ提供費や運営サポート料、ブランドの使用料、本部の提供するメニューや商品の使用料などが含まれています。

また、他にフランチャイズ加盟の際に忘れてはいけないのが、月々のロイヤリティになります。
一般的には一定の金額を渡す定額式と、売上に対してのパーセンテージで渡す売上歩合方式があります。

ロイヤリティは毎月かかるお金なので、とても重要です。ロイヤリティの形態はしっかりと確認しておくことが大切です。

フランチャイズ本部の収入源は、加盟金、毎月のロイヤリティ、食材の卸値、場合によっては家賃(サブリース)、備品や機材などが主です。

丸尾 聖

実は弊社のフランチャイズではロイヤリティを取っていません


仕入れ食材に対して、仕入量が増えると大量調理ができるので、そのコストダウンができた一部をのせることによって、利益を出しています。

食材に対してのフィーにすることで、加盟店オーナーが売上を上げることができなければ、本部である私達も利益がうまれない仕組みになっています。
1店舗に1人以上のコンサルティングの担当者を付けることで、開業後の財務、SNS、マーケティング、マネジメントまでまるっとサポートし、一緒に売上を上げていく体制を整えています。

このような形にすることで、お互いがウィンウィンの関係になるようにしています。
お互い利益が出る方が、長期的な目で見て良い関係性を築けると考えているので、この考え方は経営する上でとても大事にしています。

フランチャイズ本部を探すおすすめの方法

フランチャイズ本部を探すには主に3つの方法があります。
また、情報が多く溢れているこの時代には、それが正しい情報なのかを見極める必要があります。

1.WEB検索

フランチャイズやフランチャイズ比較ネットなどの大手の、フランチャイズを募集しているサイトから資料請求を行います。
その際に見たほうが良いポイントは、3つあります。

まず1つ目は資金面です。
加盟金や研修費といった初期にかかってくるコストはもちろん、毎月かかってくるロイヤリティを見ることが大切です。

毎月定額で支払う必要があるのか、売上に対してパーセンテージを支払うのかが後々大切になるので必ず確認しておきましょう。

例えば売上の5%のロイヤリティを取るところであれば、売上が500万だった場合、毎月25万円を本部に支払う必要があります。
これは利益に関わらず取られてしまう金額になるため、原価率や人件費率が高くなりすぎて、利益が出なかった場合にも本部に必ず支払う必要があります。

フランチャイズに加盟している限り一生付きまとうお金なので、初期コストが安いことよりも、ロイヤリティの方が大事なポイントになってきます。

2つ目は契約の縛りです。
物件は加盟側が選んでいいのか、指定の物件があるのか、内装工事業者や備品機材関係、デザイナーが指定なのかを確認したほうが良いです。

指定だと上乗せされていることもあり、相場より高くなってしまう可能性があります。

3つ目は今後継続したサポート内容がどのくらいあるのかです。
継続したサポートとは、年間を通して限定メニューや・新メニューの導入、それに対しての写真やポスターなどの販促物や、財務状況のサポートなど、店を経営する上で必須な項目に対してのサポートが大切になってきます。

財務状況とは原価率や人件費率が適正になっているか、どういった客層にどの商品が売れているのかの売上の分析です。
その分析によって新たな商品やPRを打つことを提案し、売上を上げていく戦略を立てます。

丸尾 聖

ここからは自慢になってしまいますが…
財務分析のサポートをするなどここまで寄り添ってくれるフランチャイズは日本では弊社が初かもしれません…笑

というのも僕のグループに、財務の会社もあり、財務のプロがバックにいるからこそ実現できているサービスでもあります。

2.フランチャイズのイベント会場や展示会に出向いて直接担当者と話をする

直接話すメリットとしては、サポート内容を肌感をもって聞くことができます。

上記の知識を入れたうえで、色々質問してみるとまた違った見方ができるかと思います。
僕が以前ラーメン屋を出店する前に、フランチャイズのイベントショーに何度も足を運んでいてその時の経験では、担当者は契約してほしいスタンスのため、数字に違いがあったり、オーバートークをしてくることが多かったです。

即決せずに、同じ飲食店を経営している人に話を聞く、もしくは他のフランチャイズと比較してみる事をお勧めします。

3.説明会に参加する

フランチャイズ本部が開催する説明会などに参加することで、WEB検索やHPよりも詳しい情報を得られることがあります。
担当者の人柄や対応などのリアルな情報も比較できるので、お勧めです。

全体として探す際に見たほうが良いポイントとしては、競合他社との差別化がしっかりできているか、今後、フランチャイズ本部の会社の規模は拡大する見込みがあるか、自分で出店したいエリアで売上は伸びそうか、サポート形態や料金形態に納得が出来るかなどです。

ラーメン店は開業してから、1年以内に40%、3年で70%、10年で90%以上も廃業してしまうのが現実です。だからこそ継続した長期的な利益を出すためにも、じっくり考えて、自分自身が納得のいくフランチャイズに加盟しましょう。

そもそもフランチャイズ本部自体が今後10年以上続く見込みがなく、倒産や経営が傾いてしまった場合、最も影響を受けてしまうのは加盟店オーナーです。

だからといって大手のフランチャイズに加盟すれば良いわけではありません。企業は大手でも必ず、導入期・成長期・成熟期・衰退期といった4つの時期があります。
もう既に衰退期に向かっている会社に加盟しても成功する可能性は低いです。

10年前までは全国展開していて何百店舗もあったフランチャイズ飲食店でも、数年後に見た時にはわずか数十店舗しかなくなっているといった現状はよくあります。

皆さんも御存知の通り、タピオカや高級食パン、唐揚げ専門店などは成長期から衰退期への移り変わりが最も早かった業態と言えます。
今からタピオカ屋さんのフランチャイズに加盟する人はさすがにいないですよね。
これはラーメン店にも全く同じことが言えます。

加盟するフランチャイズ本部の会社がどの時期にいるのか、成長期に向かっている会社なのかを見極めることが大切です。

終わりに

「ラーメンフランチャイズの費用についてfc加盟資金と成功の秘訣」について解説いたしましたが、いかがでしたでしょうか?

フランチャイズに加盟する際には、加盟金・ロイヤリティなどの条件面をよく見ておきましょう。また、加盟後の本部サポート内容も重要なので忘れずにチェックしておきましょう。

開業にはやることがたくさんあって大変そうに見えますが、フランチャイズに加盟すれば、本部のサポートを受けながら開業できるので、修行の手間が減り、開業までの時間が大幅に短縮できること、コスト面、出店エリアのサポートを受けることによって、中々出回っていない好立地な物件で出店できることもあり、成功率が上がるのが最大のメリットだと言えます。

日本のフランチャイズを多く見て、ブラッシュアップしてきた、今までにない全く新しい形態である弊社のフランチャイズに興味がありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせ下さい。

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