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ラーメンフランチャイズのオーナーの年収公開と利益が上がる理由

丸尾 聖

はじめまして。飲食店経営を16年やっており、現在はフレンチラーメンという新ジャンルのフランチャイズ本部を運営している丸尾です。

開業や独立を考えた時に最も気になることは、「結局本当に儲かるの?」だと思います。
結論としては、やるべきことをしっかりと着実にやれば儲かる!です。

今回は皆さんが気になるであろう、年収を公開したり、なぜ利益が出るのかを記載しているのでぜひ見てみて下さい。飲食店外部顧問やフランチャイズの仕組みを作る側として、学んだ点や気付いたことをもとに、フランチャイズで失敗する人の特徴や、儲かる開業術の選び方など他の人が知らない秘訣を解説しちゃいます。

目次

個人とフランチャイズ(fc)開業どっちがおすすめ?

開業する際に、個人開業とフランチャイズ開業どちらで開業した方が良いのか悩みますよね。僕自身もそうでしたから…全国のラーメン店舗数は約25,000店舗といわれており、約7割が個人経営、約3割がフランチャイズ経営と推計されています。

丸尾 聖

場合にもよるので一概には言えませんが、店舗を新規立ち上げから運営までした経験がなかったり、着実に早く黒字化させたいのであればフランチャイズの方がおすすめです。

理由としては、開業までにかかる時間と黒字化が早いからです。

フランチャイズ本部がフランチャイズを展開するまでにかけてきた長い年月と、培ってきたノウハウをスライド活用して開業できるため、個人で立ち上げるより2倍以上の時間を短縮できます。

飲食店の経験やその立ち上げたい事業の業界の経験がなかった場合、市場規模から業界の調査、マーケット、開業する店舗選び、業者の選定、人材の採用、メニュー作りまで一から調べて実践しなければなりません。開業までにかかる時間は膨大になりますが、その時間を短縮できるのは最大のメリットではないでしょうか。

また、店舗を運営してきた経験があるので、どうすれば集客できるのか、どうすれば利益が出るのかをフランチャイズ本部は知っています。その経験値から得た知識を借りることができれば、自然と黒字化も早くなり、安定的で継続した経営が見込めます。

僕は成功する法則は経営者の数だけあると思うので、必ずしもフランチャイズ本部の答えだけが正解ではないかと思います。しかし、失敗する法則はそんなに多くありません。結果に繋がらずに失敗してしまう多くの方は、同じことをやってしまってることが多いです。

フランチャイズに加盟する価値は、成功の法則のパッケージだけではなく、そこまでに至る数多くの失敗に価値があります。失敗によって多くの労力、時間、お金…がかかることを考えると、その時間を買うと思えば安いコストだと考えることもできると思います。

もちろん、個人開業もメリットはあります。自分自身で経営するので、自由度が高く、自分の好きなメニューを提供することができたりします。自分がやりたいことや、目指す経営像をもとに決めてみて下さい。何より自分で失敗も成功も経験を通して学んだ方が自己の成長にはなるかと思います!

ラーメン屋フランチャイズのオーナーの平均年収公開

ラーメン屋フランチャイズオーナーの年収といっても、売上や利益にもよるので、一概には言えないところです。エリアによってライバル店の数は勿論、家賃や客層によっても全く異なりますからね…儲かりやすい経営のやり方や狙い目エリア、お客様層などはまた別の記事で書かせていただきます。

儲かっているラーメン屋だったり多店舗運営しているオーナーであればそれこそ、年収3,000万や4,000万も夢ではないと思いますし、逆に赤字で0円のオーナーもいると思います。これは頑張り次第であったりもするので、何とも言えないところです。

インターネットで調べてみると、オーナーの平均年収は、1店舗辺り800万円〜1,000万円程度だと言われています。また、雇われ店長の場合は下記のような給与が多いと思います。

社員:月給23万円 年収276万~
店長:月給30万円 年収360万~

ラーメン屋フランチャイズオーナーの利益の仕組みと年収

ラーメン屋のフランチャイズオーナーの平均年収は、売上や利益によって大きく変わりますが、平均的には儲かっている人が多いことにびっくりした方もいるのではないでしょうか。

なぜこんなに儲かっている人が多いのか?なぜ儲かるのか?
そもそもどういう経費があって月々かかる費用にはどんなものがあるのか?

などの疑問点も出てくるかと思います。次の記事では、利益の仕組みや経費について解説していきます。

丸尾 聖

ここが分かってくると経営がより面白くなってきますよ!

ラーメン屋の利益の仕組み  食材費・人件費・光熱費・家賃

ラーメン屋の利益は、売上から経費を引いて算出します。

上記の費用をもう少し細かくすると下記のような感じになります。

ラーメン屋の原価率と固定費は、一般的には売上高の30〜40%程度までが適正とされています。営業利益としては10〜15%程度だと良い方だと言われています。

売上ラーメンの売上、サイドメニューやトッピングの売上、ドリンクの売上
食材費(原価)麺、スープ、チャーシュー、味玉、米、などの材料費
固定費
→売上高や販売数に関わらず毎月発生する費用
家賃、水道光熱費、人件費、厨房機器など備品の減価償却費、通信費、広告宣伝費など
変動費
→売上高や販売数に比例して増減する費用
外注費、販売手数料など

ラーメン一杯あたりの食材費(原価)は店舗によっても違いますが、一般的な例を記載しておきます。下記の表だと、ラーメン一杯1,000円で売ると考えると、原価率は30%〜40%になります。

ラーメン一杯
の原価合計
300円~400円
スープ:100円~110円トッピング:50円~70円
タレ:40円~50円麺:60円~100円
香味油:20円~30円その他:30円~40円

オーナー年収のシミュレーション

ラーメン屋で必要な経費や原価率、利益の仕組みがわかったところで、次はオーナー年収のシミュレーションをしてみましょう。この記事を見てくださっている皆様限定で特別に、弊社のラーメン店舗の実際の月収益を公開します。

多くの店舗で400-500万の売上を推移しており、営業利益としては100万前後出ています。

個人事業主であればここから税金を引いた金額が手元に残るお金になります。厳密には法人化している場合には、役員報酬が年収となりますが、わかりにくくなってしまうので、営業利益を年収と仮定して見て頂ければと思います。

フランチャイズのオーナーが儲かる理由

フランチャイズオーナーの年収シミュレーションからもわかるように、儲かっているオーナーが多いことがわかりました。

丸尾 聖

ではなぜそんなにも儲かるのか?理由を解説していきたいと思います。

結論、「失敗リスクが低く安定した経営が可能なため」です。

まず、第一に集客力に違いがあります。フランチャイズ本部がブランド力を持っているため、集客する際にそのブランドの知名度を使え、個人で開業する際に比べて集客がしやすい傾向にあります。

フランチャイズ本部は、グルメサイトでの広告の打ち方や、どうすれば良い口コミが増えるのか、Googleでの評価、SNSでのマーケティングなど、集客に必須なノウハウを持っているため、集客方法に迷わないようにサポートをしてくれる場合もあります。一定の集客が可能になればその後は、新規のお客様を獲得して、リピートしてくれるファンのお客様にするというルーティンを繰り返すことで、安定した売上がたち、経営も次第に安定していきます。

次に、店舗運営に対する経験と知識の差です。長年培ってきた経験があるので、どうすれば売上が上がるのか、儲かるのか、といった知識とノウハウを持っています。また、その業界に精通しているため、マーケットや市場規模、顧客ニーズを把握しており、間違った経営判断をすることが少なくなります。

例えばですが、学生が多い街に、一杯2,000円の高級ラーメンを売ったら流行ると思いますか?最初は面白がって来る人もいるかも知れませんが、その売上は継続しないと思います。学生は一般的には、安くてたくさん食べられるお店を好む傾向にあるのでターゲット層と商品にズレが生じてしまいます。

これはわかりやすい例ですが、これ以外にも細かいマーケットの選定など、経験と知識があるフランチャイズ本部が行ったほうが、失敗リスクは減ります。マーケティングと聞くと難しく聞こえますが、簡単な話、好きな相手に何かプレゼントをあげるとします。相手が何を買ってあげると喜ぶかを考えて考えて考え続けますよね?お店も全く同じように、来て欲しいお客様が誰で、その相手が何をしたら喜んでくれるかどうかを考えるということです。こういったノウハウを活用して、失敗リスクを減らし、安定的で継続した売上を維持できるからこそ、フランチャイズのオーナーは儲かると言えます。

成功するラーメン屋フランチャイズのオーナーの共通点

成功するラーメン屋フランチャイズのオーナーには、以下の4つの共通点があります。

①数字に敏感である

売上はもちろんの事、原価管理や在庫管理がしっかりと行われていないと、原価率が高くなってしまい、出るはずだった利益も減ってしまいます。ロスや廃棄を大した事ないと思わず、敏感に感じ取りながら細かい管理をすることで利益の増加に繋がります。

②マネジメント能力がある

店舗運営には、売上管理や原価管理、スタッフの人件費や管理など様々なマネジメント能力が必要とされます。

お客様が来てもらうには、ラーメンの味はもちろんの事、気持ちの良い接客や清潔感が大切です。元気に挨拶をしたり、細かい気遣いをしてもらうと、また来たくなります。実際に接客するスタッフの教育が行き届いていると、良い口コミが増え、来客も増えるため、売上アップにも繋がります。

また、オペレーションがしっかり行われるようマネジメントとしていれば、ラーメンの味や盛り付けもクオリティが統一され、評判が良くなったり、お客様の入れ替えもスムーズに行えることで、回転率も上がります。

③コミュニケーション能力がある

お客様と良好なコミュニケーションが取れて、仲良くなることができれば、リピーターになってくれる可能性が高まり、安定した売上に繋がります。お客様だけでなく、スタッフと良好なコミュニケーションが築ければ、お店全体の士気があがり、雰囲気も良くなります。

雰囲気が良くなれば、売上にも繋がりますが、なにより人が辞めにくい環境になることでスタッフの質もどんどん上がり、全体的にレベルの高い店になることができます。この時代、人不足が課題である企業が多い中、人に悩まなくなるのはとても良いことであり、マーケティング戦略など他のことに時間が使えるようになります。

因みに、弊社の直営店舗の正社員は全員、僕自らヘッドハンティングしています。僕自身が見極める事で大切にしているポイントは信用できる人材であり、成長の伸び代があるかどうかです。仕事は教えれば誰でも出来るようになりますが、人間性や自己成長欲求がなければ個々は伸びないどころか、関わるチームが一丸となって成長する事は出来ないですからね…

丸尾 聖

個々の能力と能力を掛け算にしたチーム組織を作ることが飲食店でできたら最高の組織になること間違い無しです!そうなると安心して店舗経営を任せています。

④決断力・行動力がある

最後はやっぱり決断力と行動力がある人は成功しやすい傾向にあります。開業するからには、大きな経営判断が必要な時も多々あります。あの「思考は現実化する」でお馴染みのナポレオンヒルも人数多くの成功者を見てきたうえでの共通点の一つとして決断のスピードを上げてますよね!

思っていたより売上が上がらず、戦略を思い切って変更する時が来た際には決断力と行動力が求められます。

また、売上が低いうちは、オーナー自ら店舗に立ち、人件費をなるべく削ったり、集客方法やアプローチ方法を見直したり、原価を見直す必要があります。そういったうまくいっている時だけではなく、厳しい時も決断でき、行動に移せるオーナーは、途中うまくいかなくても、結果成功している方が多いです。

これはフランチャイズオーナーに限らず、どんな仕事・人でも共通して言えることですが、いつ何時も努力を惜しまず、ひたむきに頑張り続けられる行動力がある人は成功に近いです。

だからこそ楽しんだもん勝ちです!人は楽しいことはずっとできますからね…過去に会ってきた経営者で圧倒的な結果を出してる人は、皆んな仕事をめちゃくちゃ楽しんでる人でした!

丸尾 聖

そりゃ結果出る!w

ラーメン屋フランチャイズのオーナーとして成功するためのヒント

ラーメン屋フランチャイズのオーナーとして成功するためには、以下のような5つの点に注意することがおすすめです。

①成長しているフランチャイズ本部に加盟する

どんなビジネスにも導入期・成長期・成熟期・衰退期といった4つの事業ライフサイクルがあります。もう既に衰退期に向かっているフランチャイズに加盟してしまうと、フランチャイズ本部としてのブランド力も弱まっているため、集客が見込めず、売上も衰退傾向になってしまいます。

ここで大切なことは現状の会社の規模ではなく、あくまで既存店舗ごとの売上高と利益率そしてこれからの伸び代という事です。しっかりと認知度が高くブランド力がある事は勿論ですが、店舗ごとの利益が出ているかどうかを確認しフランチャイズを選定することが必要です。

といっても、ホームページやサイトを見ただけでは、どのフランチャイズがどのくらいの利益が出ているのかの判断は難しいと思います。その時におすすめな方法は、直接担当者に聞くこと、お店に出向いて自分自身で確認することです。

担当者に、他のフランチャイズオーナーはどのくらいの売上と利益が出ているのか、簡単な損益計算書を見せてもらうようにお願いしたり、本当にその数の来店があるのか、お店に行って見たほうが良いです。お店に直接見に行くことで、ラーメンの味やお店の雰囲気、実際に来ているお客様の層などを見て感覚を掴んでおけば、自分の想像と大きく乖離することは防げます。

その際、店舗を見る時の視点として持っておくと良いのは、

席数×平均客単価×時間毎回転率=売上
売上×営業日数=月間売上

おおよそもらった資料に対してずれがないかを自分の目で見れるようにしておくと判断力がつき適当な改竄資料を見た時、違和感を持てるようになってきますよ!

丸尾 聖

フランチャイズ本部からもらう損益計算書は基本過去のものや一番良い店舗や月のものだけを見せてくる業者が多いですからね!

②フランチャイズの本部との契約内容をよく確認する。

加盟金やロイヤリティなどの費用面で、納得の行く金額なのか、自分の予算感と相違がないか、費用対効果が合うのかなどの確認が必要です。

ロイヤリティは毎月かかってくるお金であり、契約によっては利益が出ていなくても必ず発生する費用であったりするため、特に確認が必要です。一定の金額を払う定額制なのか、売上に対してのパーセンテージで支払う売上歩合制なのかなど、しっかりと確認しておきましょう。

また、サポート体制もとても重要です。加盟してからオープンまでがゴールとなってしまっているフランチャイズも合ったりするので、オープン後もサポートは継続して行ってくれるのか、どこまでサポートしてくれるのかサポート範囲の確認をしておきましょう。

売上が良い時はさほど問題ないですが売上が思ったよに伸び悩んだ時や、衰退期で売上が落ちてきた時などのリスクを考え毎月のかかるコストの固定費はできる限り低くリスク回避できるようにして置くことをお勧めします。

③多くの人の目に留まる場所で開業する。

どんなにおいしいラーメンでも世間に知られていなければ売れません。なるべく人目の多い場所で開業した方が、オープン当初は新しいお店が出来たのかな?と注目を浴びることができたり、通りかかった時においしそうで目を引く看板やタペストリーなど1秒で目にひくものを置いておけば、気になって興味を持ってくれるきっかけになります。

人目の多い通りは家賃も高かったりするので、家賃との兼ね合いも考えながら、立地を選定しましょう。また、フランチャイズであれば、本部が立地を一緒に選定してくれることもあるので聞いてみましょう。

④適切なマーケティングを行う。

上記の多くの人の目に留まる場所で開業することと通じる部分もありますが、情報を発信することで、お店のことを知ってもらうことが大切です。グルメサイトに掲載したり、グルメサイトでの口コミや評価が上がることによって、上位表示されるようになり目に留まりやすくするなどの工夫が必要です。

またInstagramやTikTokなどでのSNSでの発信も重要となってきます。最近は特にSNSを見て来てくれるお客様が増えているので、常に最新の情報を発信することを心がけましょう。弊社でも3割くらいはSNSを見てくださっている方の来店となっております。

丸尾 聖

SNSが苦手な方は多いですがSNSマーケティングの基本だけでも知っておかなければ、スタッフや業者さんに丸投げになってしまい、的確な指示もできないので多少の勉強は必須と言えますね!

⑤リピートしてくれるファン層を増やす。

新規のお客様だけでは安定した売上が見込めません。いかに一度来てくださったお客様を2回目の来店に繋げるか、そしてファンになってもらえるかが経営にとっても最も大切なことです。

気持ちの良い接客は勿論ですが、お客様が何を求めているかを先読みしたサービスをすることや差別化した価値を生み出すことを常に意識して行なっていく事が大切になります。

例えば、弊社では毎月限定メニューを出すという取り組みを行っています。毎月限定メニューを出すことで、下記のような効果が期待できます。

ラーメン屋フランチャイズのオーナーの年収公開!利益が上がる理由まとめ

「ラーメンフランチャイズのオーナーの年収公開と利益が上がる理由」について解説いたしましたが、いかがでしたでしょうか?思っていたよりオーナーとして、儲かっている人が多いことに驚いた方もいるのではないのでしょうか。

儲かるオーナーになるためには、マネジメント能力を上げたり、コミュニケーション能力を上げたり、決断力・行動力をつけたりすることが重要です。

また、しっかりと売上を上げて、利益を出すためには、成長期にあるフランチャイズ本部を選ぶことは勿論ですが、多くの人の目に留まる場所で開業してお客様を増やしたり、リピートしてくれるファン層を増やすことが大切です。情報があふれているこの社会だからこそ、よく比較検討し正しい情報と知識を見につけて、納得の行く開業にしたいですよね。

僕自身が日本のフランチャイズを多く見てきたなかで疑問点や腑に落ちない仕組みなどを多く感じ、自社では徹底的にブラッシュアップすることに徹してきました。

仕組み構築に7年もかかりましたが、今までにない全く新しい形態の弊社のフランチャイズがおかげで完成しました。もし興味がありましたら、下記からお気軽にお問い合わせ下さい。

丸尾 聖

一緒にワクワクするビジネスを築いていきたいですね!

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