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ラーメン屋フランチャイズで開業する方法を業界16年の丸尾が解説!

丸尾 聖

はじめまして。
飲食店経営を16年やっており、現在はフレンチラーメンという新ジャンルのフランチャイズ本部を運営している丸尾です。

ラーメン屋を開業しよう!となった時に、個人で開業するか、フランチャイズで開業するかの2つの選択肢が出てくるかと思います。

フランチャイズ開業のほうが、色々支援してくれそうだし…
でもフランチャイズといっても結局どうやって開業するのかよくわからない…
何をどこまでやってくれるのか…

なんて疑問があるかと思います。

飲食店外部顧問やフランチャイズの仕組みを作る側として、学んだ点や気付いたことをもとに、ラーメン屋フランチャイズで開業する方法を解説します。

目次

ラーメン屋フランチャイズオーナーの儲かる仕組み

開業する際に1番気になることは、売れるのか、利益が出て儲かるのか?だと思います。

フランチャイズでの開業だと、加盟金とかロイヤリティとか色々出費があって、売上が上がっても儲からなさそう…
なんて思うかもしれませんがそんなことはありません。

結論、ラーメン屋フランチャイズチャイズオーナーはしっかり運営すれば儲かります!

丸尾 聖

ではなぜ儲かるのか、ラーメン屋フランチャイズオーナーの儲かる仕組みを解説していきます。

まず、自分個人で開業した際とフランチャイズで開業した際のやるべきことや違いについて見ていきましょう。
※フランチャイズ本部にもよるのであくまで一例です。

個人開業FC開業
物件探し自分で1から選定。

不動産探しから立地選定まで全て自分1人で行う。
FC本部が提携している不動産の中からおすすめ物件を選定して貰える。

中には市場には出回っていない物件を紹介して貰えることも!
店舗施工デザイナー、施工業者を探してどんな内装にするのか1から相談。

自分が出したい店舗のイメージを伝えながら、デザイナーと相談して1からデザインを作っていく。
自分の世界観で内装を決めることができる。
見積が適正なのか自分で判断が必要。
FC本部が提携しているデザイナーや施工業者を紹介して貰える。

内装の雰囲気が決まっていることも多く、既にある見慣れたブランド看板のイメージを使うことができる。

提携しているため見積が正確であり、通常価格より安く施工が可能な場合がある。
機材準備

~厨房設備や厨房設備、消耗品の購入~
業者を選定して自分で注文する。

何が必要なのかわからず、不要なものを購入してしまう可能性がある。

またつい、高くて最新のオーバースペックな機材を購入してしまい予算オーバーになることも…
提携している業者を紹介して貰い購入。

FC本部が必要な機材を一式リストアップしてくれるため、買い忘れや不要なものを購入してしまうリスクがない
業者との交渉もスムーズになる。

複雑な券売機の設定方法も教えてくれることも…
メニュー開発自分が作りたいラーメンを、好きに作ることができるが、メニュー開発に時間がかかる。

ついついこだわってしまい、原価が高くなってしまって儲からなかったり…美味しいけど売れない…などの悩みと葛藤しながら自分が納得するラーメンを開発していく。
ラーメンのコンセプトや味は決まっており、自分で開発する手間がない

原価管理がされているため、原価が月によって大きくぶれることはなく、売れれば儲かる仕組みになっている。

例えば僕のラーメン屋では、新商品や限定商品なども、年間10〜15商品と定期的に開発するため、味に飽きることなくお客様が通い続けて貰える工夫がされている。
仕入先の選定どこの業者で仕入れて、いくらの仕入れ値になるのか、自分で交渉して決める。

個人開業だと小ロットの発注になりやすく、価格の交渉は難しいと考えたほうが良い。

大手仕入れ業者は珍しい商品や毎日納品など利便性は高いが新規取引の際、審査会社や保証会社を通さないといけないことも多々あり新規契約できないこともある。

FC本部が契約している業者から仕入れをするか、FC本部が直接卸してくれるかの、2つの選択肢が主である。

多くの店舗を抱えているため、注文ロット数が多く、業者との価格の交渉が可能で、通常価格より安い仕入れ値になることが多い。

しかし、FC本部によってはむしろ食材に金額が上乗せされていて高くなっている可能性もあるので注意が必要。
仕込み1から仕込みをするため、時間と人件費がかかる。

オペレーションが確立するまでは、時間がかかってしまったり、余計なあらゆるロスが発生してしまう。
仕入れのオペレーションが決まっているので、短時間で仕込みが可能でロスが少ない。

FC本部によっては、本部で調理してくれているため、ほとんど仕込みが必要ないこともある。
集客SNSでの集客、飲食店サイトに掲載など模索しながら集客していく。

そのエリアにあった集客ツールを理解していないと余計なコストがかなりかかってしまう一方、集客ツールに全くお金をかけないとそのエリアで知られる事がなかなかなく顧客もつかず売り上げが上がらない。

オープン当初は知名度がないため、売上がたつまでに時間がかかり苦戦することが多い。
SNSから飲食店サイトの掲載まで、FC本部のノウハウを使って集客することができる。

どうやって口コミを返信すれば高評価が付くかなどの知識があるため、評価がより早くつきやすい。

また、既存ブランドのイメージを使えるのでオープン当初から安定した集客が見込める。
スタッフの採用・教育スタッフを募集して採用から教育まで1から行う必要がある。

最初は、オーナー自身が店舗にたたないとお店が回らなかったり、スタッフ自身が覚えてない仕事があると人件費がかさむ。
オペレーションやレシピがマニュアル化しているため、誰でも教育しやすい環境になっている。

人件費率などのアドバイスをくれることもあり、適切なスタッフ配置が可能。

上記の表に記載したように、ラーメン屋を開業するまでにはたくさんのやるべきことがあります。
また開業した後も常に、仕込みから集客、売れていないメニューの改善、スタッフの教育など、毎日営業するだけで精一杯だと思います。

そんな大変な開業から開業後の営業サポートまで行ってくれるのが、フランチャイズ本部です。

本部には開業するまでに培ってきた経験とノウハウ、ブランド力があります。
売れるまでにたくさんの失敗を乗り越えて、何が1番売れるのか、どうしたら売れるのかを研究し、フランチャイズ本部として展開できるようになっています。

その経験とノウハウ、ブランド力を加盟店にスライドすることで、安定した売上が見込めるため、儲かるという仕組みになっています。

ラーメン屋は、競争率が激しく、廃業率がかなり高くなっています。

  • 開業から1年以内に40%近くが廃業
  • 3年以内に70%が廃業
  • 6年以内に85%が廃業

この激しい競争率に勝利するブランドを作り出し、営業し続けるためには、他社にはない独自のコンセプトや味、クオリティを出しながら利益を出し続ける必要があります。

加盟金やロイヤリティはその経験とブランド力を買うために発生しますが、個人で1から開業して結局売れずお店を畳まなければいけなくなってしまうのであれば、失敗する可能性の低いフランチャイズで開業した方が、結果儲かるということです。

フランチャイズ開業の流れと初期費用

次は、具体的には開業ってどうやってするのか?初期費用はどのくらいかかるのか?について解説していきます。

開業の流れ

例として、実際に僕のラーメン屋で開業する際の流れについてざっと説明します。

①加盟するフランチャイズ本部の選定

数あるラーメン屋フランチャイズの中から、自分のやりたいラーメンの味やコンセプト、予算を考慮して選定します。
チェックした方が良いポイントについては後ほど解説します。

②契約

やりたいフランチャイズ本部が決まったら、次は契約です。

加盟金やロイヤリティ、経営サポートの内容などはFC本部と一概にいってもにFC本部よって様々です条件をよく見て納得してから加盟しましょう。

③収支計画書作成

自己資金で開業するのか、融資を受けて開業するのか、開業までにかかる金額と今後の収支計画を立てて、今後の見通しを立てます。 

ここでの考え方は借入は悪!という考え方は一旦やめて人生の時間を最も費やすこの事業計画においてお金との付き合い方を長期的によく考えて銀行との組み方を施行する事が大切です。

大切なポイントなのでまた別記事で書き込みます。

④物件契約

開業したいエリアを探して、物件を決めます。
なるべく人目につくような場所がおすすめですが、大通りの路面などは家賃も高いので、予算と相談して決めましょう。

丸尾 聖

僕の個人的な意見ですが、初めての開業の場合はスモールスタートするのがおすすめです。

最初から席数が多い所で開業してしまうと、坪数が大きくなるので家賃も高くなりますし、設備費などもかかり初期費用が高くなってしまうからです。

大箱でやりたい場合は、売上がある程度立ってきて感覚を掴んでからの方が失敗が少ないです。

物件を取得したら営業許可証も取得するのを忘れないようにしておきましょう。

⑤ブランディング・ブランドご提案

フランチャイズによっても違いますが、複数のブランドがあるフランチャイズの場合、どのブランドを使用するのか決めます。

また、そのブランドで開業するためのストーリーテリングや店名決めをします。
僕のラーメン屋では、ストーリーをとても大事にしています。

僕自身が農業高校出身であり、農家の方との関わりの中で「形が悪いから」と売り物にならず捨てられていることを知り、調理すれば味は同じなのに見た目や形が悪いだけで売れないなんてもったいないと考え、廃棄を減らすという想いのもと運営しているため、その想いを反映することが出来ているか、そういった想いが伝わる商材、ストーリーになっているかは重視しています。

⑥内装・外装工事・機材備品発注

内装や外装などは、ラーメンのコンセプトとイメージにあったものにするのがおすすめです。

とにかく目立つものにして興味を引きたいのであれば、黄色などの原色を使用したり、女性向けであればおしゃれで入りやすい内装にするなどの工夫が必要です。

機材は、スチームコンベクションオーブンや食洗器など無くてもいいけど、あったら効率が上がるものは店舗の広さや1日に何人で運営するかによって決めるのがおすすめです。

また、最初は最新で良いものを導入したい気持ちもわかりますが、結局オーバースペックで使わない機能がたくさんある…みたいなことはよくありがちなので、必要最低限の機能でコストを抑える方が後々の後悔が減ります!笑

また、どんぶりなどはオーダーメイドで作成するのか、既存品を使うのかなども決めていきます。
どんぶりにはお店のロゴを入れておくと、お客様がSNSなどに写真を上げてくれた際に一発で店舗名がわかるのでおすすめです。

丸尾 聖

ロゴを入れるにはお金がかかってしまいますが、広告宣伝費だと考えればコストをかけても良いかと思います。

⑦インフラ整備

電話やネット開通など店舗運営に必須なインフラ環境を整えます。

⑧メニューレシピ提供

メニュー構成のご提案、価格決め、調理方法から原価計算に至っては0.1円単位で全ての調味料の計算を行ってます。

原価率が高く原因がわからなければ改善ができず、利益が出ないことに繋がるので、やり過ぎて困ることはない!笑

そこまでのサポートしています。
勿論、原価計算表を共有し、いつでも見れるようにしているため、原価が高くなってしまっている時には一緒に原因と対策を考えていきます。

調理方法は、フランチャイズ加盟店さん限定のホームページで、動画付きで詳しく説明しているため、料理をしたことがない人でも誰でも作ることができます。

⑨集客・広告

WEB・SNS・Instagram開設やLINE公式アカウントの作成、Google My Businessの登録、食べログやRettyなどの飲食店サイトへの登録を行います。
これらは集客に繋がる重要な作業です。

最初の設定だけではなく、SNSやInstagramの投稿の仕方や運用方法、口コミへの返信の仕方までサポートを行っています。

また、オープン日が決まれば、PRtimesでの告知も行います。
弊社と提携しているマーケティングのプロフェッショナルと共に、どういった内容にしていくと興味付けができ集客できるのか等考えながら、発信する内容を決めていきます。

⑩販促デザイン

オープン告知ポスターやロゴデザイン、メニュー表などを納品し店内に配置していきます。
弊社では写真撮影からデザインまで全て請け負っています。

美味しそうだと伝わりやすい色味や背景などを熟知している写真撮影メンバーと、飲食店のデザインに特化し、カラー心理や行動心理を学びつつ、人の目につくデザインに最も意識を向けるプロメンバーで、1番商品の魅力が伝わりやすい販促物を作成しています。

〈ポスター例〉

〈メニュー表〉

⑪食材仕入れ業者選定・紹介

食材仕入れ業者を選定し、紹介します。

食材発注管理表を提供しており、どこの業者といくらで取引しているのかを共有しながら、適切な仕入れ費になっているか判断します。

また、弊社ではプライベートブランドの卸しを行っており、通常よりも安い仕入れが可能となっております。

⑫スタッフ求人・研修

スタッフの求人募集を行い、研修を行います。
通常ラーメン屋には職人が必要だと思われがちですが、弊社のフランチャイズで開業すると職人は必要ありません。

なぜなら、オペレーションが効率化・マニュアル化されており、誰でも作れるラーメンの調理工程にしているからです。

丸尾 聖

研修後に、調理方法がわからなくなってしまって復習したい場合でも大丈夫!


加盟店さん専用のホームページから、動画付きの解説が見れるのでいつでもどこでも見返せます。

〈研修の様子〉

⑬プレオープン

関係者や知り合い、インスタグラマーさんを呼んで、実際のオープン時と同じ流れでプレオープンを行います。

ここで、最終的なオペレーションの確認や、味のチェック、導線などの改善点を出し合いオープンに向けて、準備していきます。

⑭グランドオープン

いよいよグランドオープンです。

これまで準備してきたものが形になるので、僕も何度経験しても嬉しくなるし、これから頑張るぞ!と気合が入ります。

オープン後も各店舗毎に優秀な現場経験を積んだ担当コンサルティングが月1回ミーティングを行い、売上や原価・人件費管理、集客やスタッフの教育について継続的なサポートを行っています。

初期費用

フランチャイズでのオープンまでの流れを説明してきましたが、次は実際にどのくらい費用がかかるのか解説します。

大体オープンするまでの初期費用はラーメンの場合で、10〜15坪と仮定して、1,000〜1,500万程度が相場です。

初期費用はそのぐらいですが、運転資金として6ヶ月分は確保して開業するのがおすすめです。

丸尾 聖

資金に余裕を持って開業しないと、お金のやりくりばかりに気を取られ、本来の営業に割かなければいけないエネルギーが吸い取られてしまいます😢

なので金額感としては2,000万程度を確保したうえで開業するのがベストです。

自己資金だけでなく、政府や銀行からの融資を受けて資金を確保していくのがおすすめです。
創業融資は開業する業界での経験がないと審査に通りづらいのですが、実はフランチャイズで契約していると、融資の確率がぐっと上がります。

融資を受けて開業したい場合は、金融機関に提出する計画書作成などのお手伝いもしているので、お気軽にお声がけください。

では実際何にどのくらい費用がかかるのか表で解説していきたいと思います。

一般弊社
加盟金200~300万円200万円
※1ブランドの費用につき、2店舗目以降は0円
フランチャイズ本部に支払う入会金。
ノウハウやブランドの使用料です。
フランチャイズ契約を締結する際に支払います。
保証金100万円0円加盟店がフランチャイズ本部と契約する際に最初に預けるお金。

仮に契約違反などがあり、フランチャイズ本部が多大な被害を受けた場合に損害を補填するために使われる。
研修費30~50万円30万円調理や接客、オペレーションの組み立てや、提供までの導線、人材教育など、ラーメン屋をオープンするのに必要な知識について実戦での体験型研修します。
物件取得費150~200万円150~200万円賃貸で開業することが多いと思うので、敷金礼金や保証金などがかかります。

初期費用は、家賃の6ヶ月分程度が目安です。
内装/
外装工事費
・居抜き
400~600万円

・スケルトン
600~1,000万円
・居抜き
400~600万円

・スケルトン
600~1,000万円
開業するラーメンのコンセプトにあった内装/外装工事をします。

居抜きの方が格段に安くなるので、おすすめです。

スケルトンにすると1から工事を行う必要があるので高額な費用になります。
厨房機器/
調理器具費
150~200万円150~200万円ラーメンを作るのに必要な厨房機器や調理器具を購入する費用です。

初期コストを抑えるという点では、中古厨房機器を購入することも検討するのがおすすめです。

中古で安くて性能が良いものもたくさんあるので、よく吟味して購入しましょう。
開業準備費30~50万円30~50万円開業に必要な書類や許可の取得費用、広告宣伝費、研修費などです。
ランニング
コスト
300~500万円300~500万円店舗運営に必要不可欠な運転資金を6ヶ月分確保しておくことをおすすめします。

ラーメン屋の利益とロイヤルティの相場をチェック

ラーメン屋のフランチャイズは儲かる!と一概に言っても実際どのくらいの利益を出しているのか、ロイヤリティの相場はいくらなのか、何店舗かを例にあげて比較してみました。

利益相場

飲食店の営業利益は一般的に5〜8%程度と言われています。

ラーメン屋は一般的な飲食店に比べて回転率が早いので、10〜15%と通常の飲食店より高めの傾向にあります。
そのため、原価率や人件費率を抑えることができればより利益率は上がっていきます。

何店舗かを例に、比較表を作成したので参考にしてください。

フランチャイズ比較.net
(らあめん花月嵐 https://www.fc-hikaku.net/globeat_fc)
(つけ麺まるや https://www.fc-hikaku.net/maruya_fc)
(太陽のトマト麺 https://www.fc-hikaku.net/tomatomen_fc)飲食店ドットコム
(テイクユー  https://www.inshokuten.com/hikaku/%E9%A3%B2%E9%A3%9FFC%E6%AF%94%E8%BC%83/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%82%BA%E4%B8%80%E8%A6%A7/genre-%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%B3/%E8%81%B7%E4%BA%BA%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%81%A7%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%B3%E9%96%8B%E6%A5%AD-%E3%80%90%E3%83%86%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%80%91)

ロイヤルティの相場

フランチャイズに加盟するには、初期費用の他に毎月支払が発生するロイヤルティがあります。
毎月の継続的な出費となるので、単発で1回しか支払いが発生しない初期費用よりもロイヤルティの方を重要視した方が良いです。

ロイヤルティは大きく分けて2つのパターンがあります。

①固定制

売上に関わらず一定額で決まった金額を支払う制度です。
毎月変動することはないため、経費を簡単に把握することができ、資金繰りの計画が立てやすくなります。

②売上高変動制

売上から一定の割合をロイヤルティとして支払う制度です。
売上全体の何%かをロイヤルティとして支払うのが一般的です。

フランチャイズ本部によって様々ですが、利益が出ておらず赤字でも支払う必要があるのか、利益が出てから支払うものなのかなど、細かい規定はそれぞれなので、加盟する前にしっかりと確認しておきたいポイントです。

何店舗かを例にあげてロイヤリティの金額を比較してみました。

フランチャイズ比較.net
(らあめん花月嵐 https://www.fc-hikaku.net/globeat_fc)
(つけ麺まるや https://www.fc-hikaku.net/maruya_fc)
(太陽のトマト麺 https://www.fc-hikaku.net/tomatomen_fc)飲食店ドットコム
(テイクユー  https://www.inshokuten.com/hikaku/%E9%A3%B2%E9%A3%9FFC%E6%AF%94%E8%BC%83/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%82%BA%E4%B8%80%E8%A6%A7/genre-%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%B3/%E8%81%B7%E4%BA%BA%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%81%A7%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%B3%E9%96%8B%E6%A5%AD-%E3%80%90%E3%83%86%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%80%91)

弊社のロイヤリティが0円となっていますが、この理由としては、弊社はロイヤリティを取らずに食材にフィーを載せているからです。

ではどうやって利益を出しているかというと、
売上が上がる⇒仕入量が増える⇒仕入量が増えると大量調理ができるので、そのコストダウンができた一部をのせることによって儲かる!
といった仕組みになっています。

そのため、加盟店オーナーが売上を上げることができなければ、本部である私達も利益がうまれない仕組みになっています。

なぜそのような方法をとっているかというと、加盟店さんが儲かってから僕たちが儲かるといったウィンウィンの関係性を築きながら、信頼を得て長期的な関係でビジネスをしたいからです。

僕はビジネスを通して世界中で仲間と共に遊びながら仕事することを目標にしているので、短期的なお付き合いではなく、長期的な仲間としてビジネスをしたいという想いがあります。

綺麗事に聞こえるかもしれませんが、至って真面目に取り組んでいます!笑

丸尾 聖

本来ビジネスパートナーとは信頼をためていくもの!FC本部はこの形のWin-Winじゃないと良いパートナー関係は継続しないですよね!笑

FC本部のおすすめの選び方と比較

でもいざ、ラーメン屋をフランチャイズで開業しようと思っても、たくさんのフランチャイズ本部があり情報も混在している中で、何で判断すればいいのか、わからないかと思います。

そこでフランチャイズ本部だからこそ知っている、おすすめの選び方や比較方法を解説しちゃいます。

①複数のフランチャイズ本部を比較検討する

まず、複数のフランチャイズ本部を比較検討することはとっても大事です。
どんなに魅力的に感じても一店舗の情報だけで決めてしまうのは危険です。

受験も就職も、様々な面で比較検討してから決めると思います。
それと同じで、開業も複数店舗で比較検討してから、加盟するフランチャイズを決めましょう。

フランチャイズ・ショーに足を運ぶのもよし、フランチャイズを比較しているサイトで問い合わせをするのもよし、説明会に参加するでもどんな方法でも良いので、比較検討しましょう。

丸尾 聖

下記の記事で、様々なラーメン屋フランチャイズとの比較を記載しているので、興味がある方は見てみてください。

ラーメンフランチャイズで失敗する人の特徴6選!儲かる開業術の選び方は?

2024年最新!ラーメン屋フランチャイズランキング一覧とおすすめ

複数のフランチャイズ本部を比較検討する際に、味やコンセプト以外で見ておいた方が良いポイントは、契約内容・売上/利益率・経営サポート内容の3つです。

契約内容加盟金やロイヤリティが一般常識から外れた金額ではないか確認しましょう。
契約期間満了前に解約すると、違約金などが設けられているケースもあるので、しっかりと契約内容を確認しましょう。
売上/利益率どんなに契約内容、味やコンセプトが気に入っていても売上が上がらなければ儲かることはできません。
売上が実際に上がっているのか、利益率はどのくらいなのかを確認しましょう。
実際の損益計算書を見せてもらうのが1番確実なのでおすすめです。
経営サポート内容オープンする前のサポート内容も重要ですが、オープン後のサポートもあるか確認することが大切です。
フランチャイズ本部によってどこまでサポートしてくれるのかはそれぞれなので、しっかりとサポートしてくれる所と自分でやらなければならないことを明確に分けて把握しておきましょう。

②実際に店舗を見学する

担当者の話や、資料だけでは現場の空気感を完全に把握することはできません。

気になったフランチャイズ本部があれば、直接お店に足を運んで、どんなお客様が来ているのか、店舗の雰囲気やラーメンの味はどうなのかを確認しましょう。

③無理のない資金計画を立てる

やりたいフランチャイズ本部も見つかって、早く開業したいという気持ちも大いにわかりますが、資金計画はしっかりと立ててから契約するのがおすすめです。

初期費用が具体的にどのくらいの見積もりになっていくら用意すればいいのか、いつ頃オープン出来そうなのか、直近のみならず2-3年後のビジョンや売上目標などを確認して資金計画を立てると、具体的な数字感が掴めます。

フランチャイズ本部では、契約前提であれば資金計画を一緒に考えて立ててくれる所もあるので問い合わせしてみてください。

複数比較してから店舗見学、その後資金計画を立ててみて、自分の納得のいく開業になりそうであれば契約を進めていくのが良いかと思います。

フランチャイズ加盟のメリット・デメリット

フランチャイズ加盟の良いところを主に紹介してきましたが、良いところだけじゃなく、デメリットもあるのかどうか…もちろん!メリットだけではなくデメリットも多少存在します。

僕はフランチャイズ本部なのでとても明言しにくい立場ではあるのですが、だからこそ裏事情も知っていたりするので、僕ならではの何がメリットでデメリットになるのかを具体的に解説していきます。

メリット

①フランチャイズ本部のノウハウやサポートを受けられるので失敗する確率が低い

フランチャイズ本部が今までの経験の中で身につけてきた経験やノウハウ、サポートを受けることが可能なので、個人で開業する際に比べて失敗する確率が低いです。

フランチャイズ本部は全国展開できるまでに、たくさんの苦労と失敗を経験していることが多いです。

丸尾 聖

僕は飲食店を経営し始めて16年ですが、Barやカレーバル、餃子バル、たこ焼きバル、居酒屋八百屋イタリアンなど様々な業界を経験してきました。

上手くいったものもあれば、売上が思ったように上がらず廃業してしまった店舗もあります。
その経験をしてきた中でたどり着いたのがラーメン事業です。

ありがたいことに業績も右肩上がりで成長し続けています。

そのような修行の時間を短縮でき、失敗する確率を減らせることがフランチャイズに加盟する最大のメリットだと考えています。

②未経験の業界でも開業が可能

フランチャイズ本部がメニューやレシピを提供してくれたり、オペレーションが確立されておりマニュアル化されているので、全くの未経験でも研修さえ受ければ開業が可能です。

もちろん業界経験があるに越したことはないですが、未経験でも開業できるという点で、新しいことに挑戦しやすい環境なのではないかと思います。

③開業費用や仕入費が通常より低コストで実現可能

開業する際に必要な内装・外装工事の業者や機材備品の業者など、フランチャイズ本部と提携している業者で施工することで、通常より費用が抑えられることがあります。

その真逆で載せてる場合もありますが、そこは相見積もり取るなどして相場観を見てみることで平均値を見ることも大切です。

丸尾 聖

指定業者で別の業者禁止の場合は施工費に乗せられてる場合が多いかもですね…笑

仕入費に関しては、フランチャイズ本部が大きなロット数で仕入れることによって業者との価格交渉が可能になり、結果仕入費が安くなることがあります。

デメリット

①契約に制限があり自由に営業できない可能性がある

フランチャイズ本部にもよりますが、新メニューなどを独自で開発が出来ない、内装などが決まっており店舗のレイアウトに対して決定権がない、営業時間が決まっているなど多数の制限があり、自由に営業することが出来ないことがあります。

また契約終了後は類似事業での独立禁止などの制約があることもあります。

②経営方針などフランチャイズ本部に従わなけばならないことがある

フランチャイズ本部にも今まで築き上げてきたブランドイメージがあるので、勝手な行動をしてしまうとブランドイメージを損ねるため、フランチャイズ本部の経営方針に従う必要があります。

完全に自分の経営方針で自由に開業したい人には向いていないです。

丸尾 聖

にしても、完全に縛られてしまっては独立開業したのにサラリーマンのような気がして…嫌な気持ちも分かります。僕もそうなので!笑

③加盟金やロイヤリティがかかってしまう

個人で開業する際には発生しませんが、フランチャイズに加盟するとなると本部へのブランド使用料を支払う必要があります。

ラーメン屋フランチャイズで成功する人の特徴

ラーメン屋をフランチャイズで開業するにあたってメリットとデメリットが整理出来たかと思います。

では、どんな人がフランチャイズオーナーになると成功するのか!成功する人の共通点を教えちゃいます。

そもそもラーメン屋フランチャイズを開業するのに、ラーメンに詳しい必要は全くありません。
なぜなら、今はご飯が美味しいのは当たり前でスタートラインなので、美味しいだけではラーメンも飲食店も売れることは難しいからです。

ラーメンをビジネスとして捉えて、経営できる人が最も成功しやすいと言えます。
どんなに美味しいラーメン屋を開業したところで、その美味しさが伝わらず、売れないのであれば儲かり成功することは不可能です。

美味しいだけではなく、どうすれば興味を持ってもらえて人々の心に残り、また来ようと思える店舗づくりになるかが重要です。

丸尾 聖

そのため、ラーメン屋フランチャイズで成功する人=経営に成功する人だと言えると僕は考えています。
経営に成功する人には大きく分けて2つあります。

もっとたくさんあるのですが長くなりそうなので、興味がある方が多ければ他の記事で書いてみようかと思います。

①人のせいにしない

どんな仕事にも共通して言えますが、他責思考で失敗や間違いを人のせいにする人は、自分の失敗に気付くことができずいつまでたっても成長することができません。

逆に失敗や間違いがあった時に、原因を追求して改善策をたて実行できる人は、その瞬間は失敗してしまっても、同じ過ちを繰り返すことはせず、より良いやり方を模索しながら自分自身が成長し続けています。

お店のトップにたって経営するということは、スタッフに落ち度があったとしても、最終的な責任は自分にあります。

その責任感を持って経営に取り組む人はスタッフメンバーからの信頼が溜まり、ついて来てくれる事により力を最大に借りることができ、結果成功している人が多いです。

②地道な努力が苦でなく向上心がある

いくらフランチャイズ本部がサポートしてくれるからといって、何もしなくて良いわけではありません。
集客するにはどうすればいいのか、スタッフとの関係性や教育、さらに売上を上げて利益を出すためには…など経営するには常に思考錯誤し続けることが重要です。

そういった地道な努力や思考が好きで、向上心がある人は、現状に満足せず努力し続けることができるので、経営も成功しやすいです。

丸尾 聖

フランチャイズ本部の能力を使いこなすみたいイメージですかね…そんな方は何をやっても伸びちゃいます

終わりに(まとめ)

「ラーメン屋フランチャイズで開業する方法を業界16年の丸尾が解説!」について書いてみましたがいかがでしたでしょうか?

今回は開業する方法や費用から、実際の利益率、フランチャイズ本部のメリットデメリット、成功する人の特徴など盛りだくさんの内容となっています。

開業にはやることがたくさんありますが、フランチャイズに加盟することで、フランチャイズ本部のノウハウや経験をスライドでき、開業に失敗する確率が下がるのが最大のメリットだと言えます。

ラーメン屋の競争率はとても激しいですが、他の飲食店が5〜8%程度の利益率なのに比べ、ラーメン屋は10〜15%とかなり高い利益になります。
成功すれば他の飲食店よりも儲かる可能性が非常に高いビジネスです。

僕自身が日本のフランチャイズを多く見てきたなかで疑問点や腑に落ちない仕組みなどを多く感じ、自社では徹底的にブラッシュアップすることに徹してきました。

仕組み構築に7年もかかりましたが、今までにない全く新しい形態の弊社のフランチャイズがおかげで完成しました。もし興味がありましたら、下記からお気軽にお問い合わせ下さい。

丸尾 聖

一緒にワクワクするビジネスを築いていきたいですね!

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