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ラーメンフランチャイズの費用についてfc加盟資金と成功の秘訣

丸尾 聖

はじめまして。飲食店経営を16年やっており、現在はフレンチラーメンという新ジャンルのフランチャイズ本部を運営している丸尾です。


なぜラーメン屋を開業するのにフランチャイズに加盟するべきなのか?
結論、フランチャイズに加盟すると3つのメリットがあるからです。

1.メニュー構成やコンセプトがまとまっていること
2.マーケティングやブランディングの実績がある
3.修行の時間が限りなく少なくすむ

飲食店は開業するまでにたくさんのハードルがありますが、フランチャイズに加盟することによってこのハードルがかなり低くなります。
しかし一概にフランチャイズといっても様々な形態があり、デメリットもあるので慎重に選ぶことが大切です。

飲食店外部顧問やフランチャイズの仕組みを作る側として、学んだ点や気付いたことをもとに、フランチャイズの選び方やかかる費用、そもそもフランチャイズは儲かるのかなど他の人が知らない成功の秘訣を解説します。

目次

フランチャイズを始めるための準備

加盟するフランチャイズによっても変わりますが、基本的なラーメンフランチャイズを始めるための準備には、以下の4つの準備が必要です。

丸尾 聖

フランチャイズを始めるにあたっては、まずいつからどんな業態でどのくらいの資金が必要か、毎月の利益がどれくらいになるかのイメージを明確にすることが大切です

それによって場所、広さ、機材、加盟するフランチャイズ業態など初期にかかる予算がある程度決まってきます。

もちろんお金をかければいいという訳ではなく、その業界業態によって相場があり、出店するエリアによってもその業態が合う合わないの相性の問題が大きく関わってきます。

以前、八百屋 一体型のカレー屋さんを兵庫県西宮で開業したところ、7坪で月商600万円の大人気店となりました。
そのパッケージを東京のローカルエリアに持っていったのですが、全く流行らなかったという失敗経験があります。

原因は、関西と関東のカレーを食べる習慣・文化 がまず違うこと、八百屋に来る主婦層がどのくらい住んでいるのかを考えていなかったことです。
こだわりの野菜を求めて買いに来る主婦層というのはお金と時間に余裕がある方達です。

そこのファンを取り込むことで家庭や地域で話題に上がり、 お店にとって いい噂が広がっていき、そしてブランディングに繋がります。
野菜を買いに来る主婦層とカレーを食べに来る直接的なファンのこの2つの軸の顧客層を取り込むことがこのビジネスにおいて最も大切だったことと言えます。
一方、東京の店舗で開業した際は、その主婦層を取り込めていなかったことにより、 カレーを食べに来るお客様のみとなりブランディングができませんでした。

この経験からわかるように、流行っているからといってどこの場所でも流行るわけではない事を知りました。
そのエリアで既に人気な業種・価格帯・客層などからよく吟味する必要があります。

丸尾 聖

実際にフランチャイズを開業するにあたって、必要な手順を以下に記載いたします。

①資金調達

開業するにあたっては、一般的には1,000万円~2,000万円程度の資金が必要です。

すぐに黒字化するとは限らないので、最低でも6ヶ月は赤字の可能性があると考えて、6か月分のランニングコストは確保して、開業した方がお勧めです。

詳しい資金内容は後述する「ラーメン店フランチャイズ開業時の平均初期費用費用と資金」を見てみてください。

丸尾 聖

また、これらの費用を自己資金で賄える場合でも、金融機関からの融資を使って長期的な経営プランを建て事業拡大していくことをお勧めします。

なぜなら、日本は創業時は金利が2.3%と低く、会社を少しずつ成長させていくことと、返済を滞らせないことなど基本的なことを守っていれば2年後にまた追加で融資を受けることが可能です。
借金ととらえて嫌がる経営者は多いですが、ここで言っているのはあくまで、国や銀行といった金融機関を使ってうまく経営をするということです。

例えば海外では平均金利が10%を超えるところはざらにあり、今年フィリピンで融資を受けようと検討したところ金利が16%でした。このことから日本の金利2.3%がいかに安いかということがわかります。

事業で大切なことは、お金を回しながら少しずつ増やすことです。
借りたお金1,000万で開業し、150万の年間利益を出した場合、返済利息の20万(2%想定)を引くと、自分でお金を出さずに130万の利益を上げたことになります。
また2年後に新たに開業する際に、更に追加で融資を受けて、自己資金を使わずにお金を生み出すことができます。

飲食店は他の業種に比べて、実態の店舗があることと、売上の入金スピードが早いことから比較的融資も受けやすくなっています。
どうやって借りるかどこから借りるかなど、一見ハードルが高く見えますが、フランチャイズに加盟していると本部がアドバイスしてくれる場合もあるので加盟する前に確認してみた方が良いでしょう。

②店舗準備

まず物件を取得する必要があります。
物件の選定にあたっては、最初にエリアを決める事、どのエリアでどのくらいの大きさで、スタッフは何人で運営するのかを出来るだけ明確に出します。飲食店をやるにあたって業種・人・立地の3つが大切とされている中で、失敗してしまうと最もお金がかかるのが立地です。

それだけ大切でお金がかかってくるところなのでポイントをしっかりと抑えることが大切になります。
大切なポイントは、

1.多くの人の目につく場所であること
例えば、駅前や商店街、1階の路面、角地など

2.居抜き物件であること
居抜き物件とは、以前の店舗で使用されていた内装や設備をそのまま残した物件のことです。
スケルトンからスタートすると1.5-2倍ほどお金が多くかかります。

3.ターゲット層が多く住んでいること
例えばフレンチ料理店を開業するのに、学生が多く住んでいる場所でやってしまうと、金額感が合わず来店に繋がりにくくなります。
ラーメンは比較的、男女比率でいうと男性の方が多いですが、ターゲット層はあまり選ばないので難しくありません。

その為、1つめの多くの人の目につく場所であることが最も大切となります。

内装・外装工事

物件を取得したら、内装・外装工事を行います。

内装・外装によって食べたい、行ってみたいといった興味を持ってもらう、一発目の動機付けに関わります。
よって、家具、店内レイアウトなどは自分のこだわりを持って進める方が多いですが、こだわりが強い分、不必要なお金をかけてしまう傾向が多いです。
無駄なお金はかけず、来てほしいお客様のイメージをして、そのお客様が喜ぶ空間を作ることを目標としましょう。

ラーメンフランチャイズの成功の秘訣、内装と外装のポイント
自社ブランド:サーモンnoodle3.0
ラーメンフランチャイズの成功の秘訣、内装と外装のポイント
自社ブランド:サーモンnoodle3.0

女性をターゲット層にするのであれば、女性デザイナーや女性向け店舗を多く手がけているデザイナーに頼むことをお勧めします。
しかし実態は、フランチャイズは内装と外装はあらかじめ決められている事が多いです。

厨房設備や備品

次にラーメンを作るための、厨房設備や備品を準備します。

大きな機材の導入にあたっては初めによく吟味する必要があります。
例えば、スチームコンベクションオーブンや食洗器など無くてもいいが、あったらより効率が上がるものは店舗の広さや1日に何人で運営するかによって導入するか最初に決めておきましょう。

なぜなら、上記のような大きな機材は後から欲しくなっても、ガスや水道の工事などが必要になるためプラスでお金がかかってしまいます

毎年多くの飲食店が開業する一方で、廃業する飲食店も多いです。
廃業した飲食店から厨房機器を買い取り、修理やメンテナンスをして販売する中古厨房機器の販売店もあります。

中古厨房機器は、性能が劣っているわけではありませんが、新品に比べて大幅に安く購入することができます。
そのため、中古厨房機器の購入を検討してみるのも一つの方法です。

丸尾 聖

ただし、中古厨房機器は、使用状況や経年劣化によって状態が異なるため、購入前に型番や劣化具合、補償内容を確認しておくことが大切です。

③人材の採用・教育

店舗を運営するには人材の確保が必須です。
人は直接お客様の満足度を上下させるほどの影響力を持ちます。

丸尾 聖

よって、スタッフの教育はもちろんですが、採用時にあたってそもそもの人間性を見る事をお勧めします。

なぜなら、仕事ができなくても教える事で出来るようになりますが、思いや考え方などの人間性は変える事が出来ないからです。

仕事ができるスタッフや能力の高いスタッフは、どこでも雇ってもらえるし、むしろ取り合いになっています。
不器用でも人間性が高い人と共に向き合って、信頼関係を積み立てながら丁寧に仕事を教えることで長期的な教育をする方が、離職率も下がり、最終的にはお客様を満足させる力が身に付きます。

ラーメン店のフランチャイズは、未経験から開業する方が非常に多いです。
そのため、フランチャイズ本部では、加盟希望者に対する教育に力を入れている所が多くあります。

弊社のフランチャイズでは、実際に営業している店舗で1か月の研修を行い、実践的なスキルを身につけてもらいます。

ラーメンフランチャイズの成功の秘訣、研修制度
専用カリキュラムで研修


1か月の研修では、ラーメンの調理方法や接客方法はもちろん、店舗の運営に関する財務知識やスキルも学びます。
その後も、動画やZOOMなどのオンラインツールを活用して、オープン後も毎月の月例ミーティングを行うなど継続的にお店の成長を促すためのサポートを行っています。

接客や調理方法はもちろん、マネジメントやリーダーシップに関する教育を行うことも大切です。

④開業に必要な資格取得と手続き

ラーメン店を開業する際には、食品衛生責任者の資格が必要です。
食品衛生責任者は、6時間程度の講習を受講し、講習の最後に内容を確認するテストがあり、合格すると取得ができます。

調理師や栄養士などの資格を持っている場合は、改めて食品衛生責任者の資格を取得する必要はありません。
また、調理師免許が必須だと勘違いしている方も多いのですが、実際には必須ではありません。

さらに、保健所に飲食店営業許可の申請を行う必要があります。
これは、食品衛生法で定められた手続きであり、許可がないと営業することができないので、早めに申請しておきましょう。
営業許可の申請には、飲食店営業許可申請書、営業設備の大要・配置図、施設の見取り図、食品衛生責任者の資格を証明する書類が必要なので準備して申請しましょう。申請から許可までの期間は、2〜3週間程度かかるため、余裕を持った申請手続きをすると良いでしょう。

フランチャイズで開業する際の流れ

フランチャイズで開業する際の流れは以下の通りです。
弊社の場合は契約から、オープンまでは大体1ヶ月程度となっています。

フランチャイズで開業する際の流れ

①情報収集

ラーメン店のフランチャイズは、近年益々増えてきており4,700店舗程あります。莫大な情報の中から、自分の希望や条件に合ったフランチャイズ本部を選定することが大切です。

丸尾 聖

ランチャイズ本部を選ぶ際には、以下の点に注意すると良いです。

  • ラーメンの味はもちろん他社との差別化できている強いコンセプトがあるか
  • サポート内容
  • 加盟金やロイヤリティ
  • その他契約の縛り(エリア権や内装工事の際のデザイナー指定業者などの縛り)
  • 成功実績
  • 新メニューの企画やイベント

後々条件が違った場合、開業後の経営に大きく支障をきたす可能性があるため、安易に決めずに直接担当者と話をしたり詳しい人に話を聞くなどしてよく情報収集をし、しっかりと選ぶべきです。

また、フランチャイズとはいえど、最終的に事業をやるのは自分自身なので、フランチャイズ本部に任せきりにするのではなく自分自身で事業計画をたてて責任感を持つことが大切です。

②加盟の申し込み・審査 

希望するフランチャイズ本部が決まったら、加盟の申し込みを行います。
フランチャイズにもよりますが、審査があるところもあります。一般的には加盟希望者の資金力や今までの経歴や背景などをチェックされることが多いです。

また、申し込み時には機密保持契約書を締結し、法定開示書面の説明を受けることが一般的です。

機密保持契約書とは、一方の当事者(開示当事者)が他方の当事者(受領当事者)に開示する情報(秘密情報)を、受領当事者が第三者に開示しないことを約束する契約書です。

法定開示書面とは、中小小売商業振興法で定められた、フランチャイズ本部が加盟希望者に交付しなければならない書面です。フランチャイズ本部は加盟希望者に交付する際に、その内容について説明を行う必要があります。

③ご契約

加盟の意思が固まったら、本部との契約を交わします。
契約書の内容と聞いていた話と相違がないかをしっかりと確認しましょう。
ここでは、契約期間や加盟金、ロイヤリティ、エリア制限などの基本的な事項もしっかりと確認しておきましょう。
契約書の内容を自分だけで判断できない場合は、弁護士に相談するのも一つの手だと思います。

④物件契約、内装工事、備品手配、人材研修、オペレーション確率

契約を締結したら、開業準備を行います。
大まかな準備としては、資金調達、物件の取得、内装・外装工事、厨房設備や備品の準備、人材の採用・教育などがあります。
詳しくは前述している「フランチャイズを始めるための準備」に記載してあるので確認してみてください。

⑤プレオープン

プレオープンでは、業者などの関係者を招待し、実際のオープン時と同じ体で実践練習を行います。

オペレーションの確認や、改善ポイントの最終チェックを行い、オープンに向けて土台を固めます。

丸尾 聖

実際に営業してみると、準備時点では気づかなかったポイントが出てくるので、プレオープンはしておいた方が良いです。

⑥オープン

準備が整ったら、いよいよオープンです。オープン後は、本部からのサポートを受けながら、営業を開始します。

以上がフランチャイズで開業する際の流れとなっています。

ラーメン店のフランチャイズの開業には、初期費用やランニングコストなど、多額の資金が必要となります。また、開業後も、仕込みや集客活動、接客、片付けなど、たくさんやらなければならないことがあります。

開業する前に、しっかりとした準備と計画を立て一歩一歩進んでいきましょう。

ラーメン店フランチャイズ開業時の平均初期費用費用と資金

丸尾 聖

開業にあたっては2種類の必要資金があると考えます。

1つは開業資金です。
開業資金は平均1,000万円~1,500万円程度とされています。

例えばですが、フランチャイズ加盟金200万、研修費30万、物件取得費150万、内装工事費600万、店舗設備費220万の合計1,200万くらいかかる見込みです。

もう1つは運営資金です。

開業した当初は毎月の売上が安定しにくいので万が一に備えて、6か月分のランニングコストを確保しておくのがお勧めです。

なぜ6か月分なのかというと、もし赤字があったときに最低でも3ヶ月は立て直しに時間がかかるので、多めに見込んで6ヶ月分をお勧めしています。

ラーメン店のランニングコストは売上にもよりますが、一般的に家賃が売上高の10%と人件費25%が、食材費が売上高の約35-40%、水道光熱費が売上高の約5-8%、その他の費用売上高の約5%は確保しておく方がお勧めです。

丸尾 聖

実際に僕は1件目のラーメン店は、1,000万円準備してから、開業しました。

ラーメンフランチャイズの費用について
1件目鯛担麺専門店抱きしめ鯛

フランチャイズで開業する際は、既存ブランドの看板や知名度や認知度、経営のノウハウがあるため、ゼロから立ち上げる際に比べて、開業まで時間が大幅に短縮できることと、内装工事業者やデザイン費、備品や機材関係なども本部からの紹介でコストを下げれる場合もあります。
ちなみにフランチャイズによっては指定業者が決まっており、その費用が上乗せされている場合もよくあり、その場合はむしろ高くなってしまいますが…笑

この裏側も知っておくことで、判断基準の一つとして持っておくと良いです。

また、開業してすぐに黒字化するとは限らず赤字になってしまうこともあります。

甘く見て、運営資金を確保せずに開業してしまうと、資金繰りばかりに気を取られて、接客や集客のためのSNSや販促活動に集中できず、結果更に売上が伸び悩み、苦しい思いをすることになります。
スタッフやお店を守っていく必要があるので、資金準備を念入りに行うことが大切です。

長期的で、理想の経営は日々、ファンのお客様を増やしていくことです。
そのことによってそのエリアでのプラスの認知が高まり、結果お店のブランド力が上がっていき安定した経営に繋がっていきます。

ラーメン屋のfc加盟金の相場

加盟金は業態やフランチャイズ本部により大きく異なりますが、一般的には100-300万程度です。

加盟金とはフランチャイズに加盟するためにフランチャイズ本部に支払うお金のことです。

加盟金といってもざっくりすぎて具体的に何に対しての対価なのかと疑問を持つ部分でもあると思いますが、加盟金はフランチャイズ本部が長年培ってきたノウハウ提供費や運営サポート料、ブランドの使用料、本部の提供するメニューや商品の使用料などが含まれています。

また、他にフランチャイズ加盟の際に忘れてはいけないのが、月々のロイヤリティになります。
一般的には一定の金額を渡す定額式と、売上に対してのパーセンテージで渡す売上歩合方式があります。

ロイヤリティは毎月かかるお金なので、とても重要です。ロイヤリティの形態はしっかりと確認しておくことが大切です。

フランチャイズ本部の収入源は、加盟金、毎月のロイヤリティ、食材の卸値、場合によっては家賃(サブリース)、備品や機材などが主です。

丸尾 聖

実は弊社のフランチャイズではロイヤリティを取っていません


仕入れ食材に対して、仕入量が増えると大量調理ができるので、そのコストダウンができた一部をのせることによって、利益を出しています。

食材に対してのフィーにすることで、加盟店オーナーが売上を上げることができなければ、本部である私達も利益がうまれない仕組みになっています。
1店舗に1人以上のコンサルティングの担当者を付けることで、開業後の財務、SNS、マーケティング、マネジメントまでまるっとサポートし、一緒に売上を上げていく体制を整えています。

このような形にすることで、お互いがウィンウィンの関係になるようにしています。
お互い利益が出る方が、長期的な目で見て良い関係性を築けると考えているので、この考え方は経営する上でとても大事にしています。

フランチャイズ本部を探すおすすめの方法

フランチャイズ本部を探すには主に3つの方法があります。
また、情報が多く溢れているこの時代には、それが正しい情報なのかを見極める必要があります。

1.WEB検索

フランチャイズやフランチャイズ比較ネットなどの大手の、フランチャイズを募集しているサイトから資料請求を行います。
その際に見たほうが良いポイントは、3つあります。

まず1つ目は資金面です。
加盟金や研修費といった初期にかかってくるコストはもちろん、毎月かかってくるロイヤリティを見ることが大切です。

毎月定額で支払う必要があるのか、売上に対してパーセンテージを支払うのかが後々大切になるので必ず確認しておきましょう。

例えば売上の5%のロイヤリティを取るところであれば、売上が500万だった場合、毎月25万円を本部に支払う必要があります。
これは利益に関わらず取られてしまう金額になるため、原価率や人件費率が高くなりすぎて、利益が出なかった場合にも本部に必ず支払う必要があります。

フランチャイズに加盟している限り一生付きまとうお金なので、初期コストが安いことよりも、ロイヤリティの方が大事なポイントになってきます。

2つ目は契約の縛りです。
物件は加盟側が選んでいいのか、指定の物件があるのか、内装工事業者や備品機材関係、デザイナーが指定なのかを確認したほうが良いです。

指定だと上乗せされていることもあり、相場より高くなってしまう可能性があります。

3つ目は今後継続したサポート内容がどのくらいあるのかです。
継続したサポートとは、年間を通して限定メニューや・新メニューの導入、それに対しての写真やポスターなどの販促物や、財務状況のサポートなど、店を経営する上で必須な項目に対してのサポートが大切になってきます。

財務状況とは原価率や人件費率が適正になっているか、どういった客層にどの商品が売れているのかの売上の分析です。
その分析によって新たな商品やPRを打つことを提案し、売上を上げていく戦略を立てます。

丸尾 聖

ここからは自慢になってしまいますが…
財務分析のサポートをするなどここまで寄り添ってくれるフランチャイズは日本では弊社が初かもしれません…笑

というのも僕のグループに、財務の会社もあり、財務のプロがバックにいるからこそ実現できているサービスでもあります。

2.フランチャイズのイベント会場や展示会に出向いて直接担当者と話をする

直接話すメリットとしては、サポート内容を肌感をもって聞くことができます。

上記の知識を入れたうえで、色々質問してみるとまた違った見方ができるかと思います。
僕が以前ラーメン屋を出店する前に、フランチャイズのイベントショーに何度も足を運んでいてその時の経験では、担当者は契約してほしいスタンスのため、数字に違いがあったり、オーバートークをしてくることが多かったです。

即決せずに、同じ飲食店を経営している人に話を聞く、もしくは他のフランチャイズと比較してみる事をお勧めします。

3.説明会に参加する

フランチャイズ本部が開催する説明会などに参加することで、WEB検索やHPよりも詳しい情報を得られることがあります。
担当者の人柄や対応などのリアルな情報も比較できるので、お勧めです。

全体として探す際に見たほうが良いポイントとしては、競合他社との差別化がしっかりできているか、今後、フランチャイズ本部の会社の規模は拡大する見込みがあるか、自分で出店したいエリアで売上は伸びそうか、サポート形態や料金形態に納得が出来るかなどです。

ラーメン店は開業してから、1年以内に40%、3年で70%、10年で90%以上も廃業してしまうのが現実です。だからこそ継続した長期的な利益を出すためにも、じっくり考えて、自分自身が納得のいくフランチャイズに加盟しましょう。

そもそもフランチャイズ本部自体が今後10年以上続く見込みがなく、倒産や経営が傾いてしまった場合、最も影響を受けてしまうのは加盟店オーナーです。

だからといって大手のフランチャイズに加盟すれば良いわけではありません。企業は大手でも必ず、導入期・成長期・成熟期・衰退期といった4つの時期があります。
もう既に衰退期に向かっている会社に加盟しても成功する可能性は低いです。

10年前までは全国展開していて何百店舗もあったフランチャイズ飲食店でも、数年後に見た時にはわずか数十店舗しかなくなっているといった現状はよくあります。

皆さんも御存知の通り、タピオカや高級食パン、唐揚げ専門店などは成長期から衰退期への移り変わりが最も早かった業態と言えます。
今からタピオカ屋さんのフランチャイズに加盟する人はさすがにいないですよね。
これはラーメン店にも全く同じことが言えます。

加盟するフランチャイズ本部の会社がどの時期にいるのか、成長期に向かっている会社なのかを見極めることが大切です。

終わりに

「ラーメンフランチャイズの費用についてfc加盟資金と成功の秘訣」について解説いたしましたが、いかがでしたでしょうか?

フランチャイズに加盟する際には、加盟金・ロイヤリティなどの条件面をよく見ておきましょう。また、加盟後の本部サポート内容も重要なので忘れずにチェックしておきましょう。

開業にはやることがたくさんあって大変そうに見えますが、フランチャイズに加盟すれば、本部のサポートを受けながら開業できるので、修行の手間が減り、開業までの時間が大幅に短縮できること、コスト面、出店エリアのサポートを受けることによって、中々出回っていない好立地な物件で出店できることもあり、成功率が上がるのが最大のメリットだと言えます。

日本のフランチャイズを多く見て、ブラッシュアップしてきた、今までにない全く新しい形態である弊社のフランチャイズに興味がありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせ下さい。

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